結婚式・披露宴の余興や出し物でバンド演奏をするには何をレンタルしたらいいの?
楽器レンタル・音響機材レンタルには様々なアイテムがあります。
かなり膨大ですし、音響や機材にあまり詳しくない方は、「何をレンタルしたらいいのかな?」と思われることもあるのではないでしょうか。
そこで今回はシチュエーションを限定して、結婚式や披露宴、二次会などの余興や出し物でバンド演奏をしたい場合、何をレンタルすればいいかご提案させていただこうと思います。
もくじ
まずは会場選びから
まずもってブライダル会場においてバンド演奏がNGなところもありますので、バンド演奏が可能かリサーチしておきましょう。
バンケットによっては、「ドラムはNGだけど、キーボードやギターはOK」というところもあります。
演奏メンバー、演奏曲を決める
会場が決まれば、どのような楽器編成で、どの曲を演奏するか決めましょう。
今回はシンプルに、「ヴォーカル、ギター、ベース、ドラム」の4人編成で、ウルフルズの「バンザイ」を演奏するという王道パターンで、話を進めさせていただきます。
必要な楽器機材はコレ!
ここからが本題です。
まず上記の設定ですので、楽器として必要なのが「ドラムセット」「ギターアンプ」「ベースアンプ」です。
ドラムセット
ドラムセットにも、材質や製法、色により様々なセットを取り揃えており、お値段も2ラインに分かれます。
特にご要望がなければ、お安いラインでスタンダードなPGシリーズがおススメです。
ギターアンプ
こちらも沢山の種類があるのですが、どこのスタジオやライブハウスでも置いている「Roland JC-120」がやはり定番。
ギタリストの方は使い慣れていると思いますので、間違いないでしょう。
こだわりの方は、MarshallやFenderのアンプをご指名される場合もあります。
ベースアンプ
多くの場合50人~100人規模の披露宴をされると思いますので、それほど大音量は必要ないでしょう。
ヘッドアンプとキャビネットがセパレートのものもありますが、ここではコンボアンプ「Hartke Kickback15」をおススメさせていただきます。
小型ながら15インチウーハーを1発搭載し、しっかりHartkeサウンドを出力できます。
以上が必須アイテムで、ご希望の方はギタースタンドやエフェクター、ツインペダル等をオプションで追加できます。
ギターやベース本体もレンタルすることも可能ですが、大切な披露宴ですので普段使い慣れているマイギター、マイベースを使用されることをおススメします。
必要な音響機材はコレ!
披露宴会場には、もちろん新郎新婦様や司会者・ゲストの方が喋られる、またBGMは必須ですので、会場備え付けの音響設備はあると思いますので、そちらを使われる場合は特にレンタルされなくても演奏は可能です。
ただ、「楽器の音」と「歌」が違う場所から聴こえることになりますので、「ライブ感」は薄くなりますし、会場内のどの位置にいるかでもかなり聴こえが変わってきます。
ご予算との兼ね合いもありますので、そこはお客様の選択によりますが、専用に音響機材もレンタルされることをおススメします。
ここでは、その前提で話を進めさせていただきます。
必要な音響機材としては、「マイク」「スピーカー」「ミキサー」「アンプ」が挙げられます。
マイク
ヴォーカル用とコーラス用、今回はギターとベースの方がコーラスされるとして、合計3本必要とします。
種類はこちらもどのスタジオやライブハウスにも置いているヴォーカル用の「SHURE SM58」で間違いないでしょう。
マイクスタンド、マイクケーブルも3本分用意します。
スピーカー
メインとなるスピーカーで、通常は左右ステレオで出力しますので、2台必要です。
これも定番機種ですが、「Electro Voice SX300」というスピーカーがおススメです。
このクラスの音響にぴったりな音量が出力できます。
専用のスタンドとケーブルが必要ですので、そちらも2セット用意します。
ミキサー・アンプ
様々なソースの音をミックスしそれぞれの音量・音質を調整する「ミキサー」と、ミキサーからの信号を増幅させ大きな音に変える「アンプ」。
これらは別々にオーダーできますが、2つの機能がオール・イン・ワンにまとめられた、パワードミキサーという機材がありますので、そちらを使用します。
「YAMAHA EMX 5000-12」はチャンネル数(ミキサーに入力するソースの数、今回の場合でしたらマイク3本が相当します)も多く、2系統のエフェクト(音に広がりを加える「リバーブ」や、こだまのように音が繰り返される「ディレイ」など)が搭載されていますので、とても使いやすいパワードミキサーです。
配送はどうするか
以上でバンド演奏に必要な機材が出揃いました!
後は当日演奏をするだけですが、配送をどうされるかご検討いただかなければなりません。
お客様で借りに来ていただける場合は、機材分の料金だけですが、この例だと結構な量になります。
目安として、ハイエースの荷台半分ほどです。
ドラムのバスドラムはサイズも大きいですし、セダンタイプやコンパクトカーでは運ぶのが困難でしょう。
披露宴の準備で新郎新婦様もお忙しいでしょうし、ゲストの方にお願いするのも気が引けます。
配送サービスをご利用いただくと、ご指定の時間・場所にお届けし、ドラムセットの組立や音響機材のセッティング、音出しできる状態まで準備させていただきます。
披露宴終了後はそれらの楽器・機材をバラし(後片付け)、撤収させていただきます。
気になるお値段はいかほどか
上記機材を、配送サービス込みでレンタルいただいた場合のお値段です。
- ドラムセット / Pearl / PGシリーズ / 1式 / 15,900円
- ギターアンプ / Roland / JC-120 / 1台 / 5,300円
- ベースアンプ / Hartke / Kickback 15 / 1台 / 5,300円
- マイク / SHURE / SM58 / 3本 / 3,300円
- マイクスタンド / 3本 / 1,590円
- マイクケーブル(5m) / 3本 / 330円
- スピーカー / Electro Voice / SX300 / 2台 / 9,600円
- スピーカースタンド / 2本 / 1,060円
- スピーカーケーブル(10m) / 2本 / 320円
- パワードミキサー / YAMAHA / EMX5000-12 / 1台 / 12,700円
機材代合計55,400円
配送料(京都市内) / 1式 / 10,500円
合計65,900円
そして実は、上記の機材は楽器・音響機材をパッケージした「セットプランB」の内容なのです。
セットプランとして若干お安く、54,000円とさせていただいていますので、正しくは、
合計64,500円
となります。
終わりに
いかがでしたでしょうか。
楽器編成が異なる場合も、このセットプランBをベースに、例えばもう1台ギターアンプを足す、電子ピアノを足す、といったアレンジメントで、多くの場合披露宴でのライブ演奏には対応できます。
こだわりの方は、「返しのモニタースピーカーを用意したい」「ドラムやギターもマイクで收音したい」というご要望もあると思いますが、その辺りはまた回をあらためて、お伝え出来ればと思います。
ライタープロフィール
ライブスポットラグ
平田 浩康
Live Spot RAGの平田浩康です。
15歳の時、音楽特にロックのカッコ良さに痺れギターとバンドを始めました。
生まれ故郷の高知県は、ライブハウスやコンサート会場も少なく生の音楽に触れる機会が少ない、当時は情報源も雑誌やCD、VHSビデオ(!?)という時代でしたが、音楽というとてもキラキラしたものに魅了され、勉強そっちのけでギターと音楽を楽しむ毎日でした。
大学進学から京都に移住し、大学では軽音楽部を卒業(笑)。
それまでは邦楽ロックや洋楽ハードロックを中心に聴いていましたが、先輩や同期から世の中にはもっとたくさんの音楽があることを知らされ、今では「いいな」と思えるものはジャンル隔てなく聴いております。
大学卒業後にRAGに入社、約6年のオフィスや約10年の音楽スタジオを経て、現在は創業39年の老舗Live Spot RAGにて勤務、主にプロモーション業務を担当しております。
日本トップミュージシャン達が奏でる「本物の音楽」に触れ、お客様に届けることで、あらためて音楽の煌めきを実感する日々です。
今でもギター、バンドはゆるく継続しており近年は今更ながら歌も歌ってみたりしています。
もうすっかりおっさんになってはしまいましたが、あの頃「音楽に描いた夢の向こう側」を、今後もみなさんと追っていければと思っています。